FX会社の倒産!自分の資産は守られる? 信託保全について考えよう。
自分の資産をどう守っていくのか。コロナショックの経験から。
2020年がスタート。よ~し!今年もFX頑張るぞ!!と意気込んていたところ,まさかの「コロナショック」。 少しずつではありますが,順調に利益を上げていたものが一瞬にして崩れました。
まさにコツコツドカン!
やばい,このままじゃ退場する・・
と思って毎日ヒヤヒヤしていましたが,何とかギリギリのところで退場せずに復活。ドル円をメインでやっていたため,ドルの回復が早かったのが幸いしました。
ドル円チャートを見てみると,2週間から3週間の間に大きく下がって,すぐに反発していることが分かります。まさかこんなに早く回復すると思いませんでしたが,おかげで危機を脱することが出来ました。
損切が上手に出来れば良いのですが,まだまだ上手に出来なく遅くなってしまうので,退場しないだけの資金管理をすることがとても大切だと感じました。
資金管理と言えば・・・
もし自分が資産を預けているFX会社が倒産してしまったら,自分の資産はどうなるんだろう・・・?
そんな不安が出てきてしまったので,色々と調べてみることにしました。
資産を守るための仕組み。
銀行の場合。
日本人の多くが活用している銀行預金。現在のところ,日本の銀行であれば口座維持費がかかる銀行はまずありません。自分の資産を「銀行預金」として銀行に預けている人はとても多いでしょう。
しかし,銀行も必ず安全という事ではありません。過去には1997年に北海道拓殖銀行が経営破綻し,大きなニュースになりました。
そこで2002年からは,万が一銀行が破綻した場合に定額(元本1,000万円+利息)を保証する預金保険の制度が作られました。
この制度のおかげでとりあえず1,000万円までの預金であれば,普段使いしやすい銀行に預金しておくことは問題ないと考えます。
保険の場合。
銀行の利率が低すぎる現在,他の方法で資産運用を考える人も多いと思います。その中で,保険も選択肢の一つでしょう。
保険の魅力は,加入した瞬間から一定額の補償が確約されていること。預金ではそうはいきませんが,保険は万が一のことがあった場合,契約通りの金額が受け取れます。
また,利率も銀行の預金より高いものが多く,生命保険料の控除も受けられるため節税にもつながります。
一方で,貯蓄型の保険の多くは低解約返戻金型というもので,満期の前に解約してしまうと,大きく元本割れしてしまうことがあります。保険料も掛け捨て型より遥かに高額になるので,満期になるまで払い続けることが出来るかどうかを見極めることが大切だと思います。
また,保険会社が倒産してしまった場合は契約は継続されますが,ほぼ間違いなく条件は改悪となります。
我が家の場合,千代田生命の破綻により,実際に契約していた保険が改悪となった経験がありますので,契約する保険は資産運用というより,そこそこの額の貯蓄型+そこそこの額の掛け捨て型に加入し,しかも複数の保険会社で分散という方法をとっています。
FX会社の場合。
信託保全
FX会社の場合,銀行や保険会社と違って,一般的には知名度も低く,曖昧な仕組みになっているのでは?と思う方もいるかもしれませんが,国内FX会社に関しては信託保全という制度を用いて資産が守られる仕組みになっています。
例えば私が使っている「楽天FX(楽天証券)」や「みんなのFX(トレイダーズ証券)」の例を挙げると次のようになります。
つまり簡単に言うと,私たちがFX会社に預けたお金は,FX会社の運用資金とは別に信託銀行に預けられ,適正に管理されているという仕組みです。
現在では国内のFX会社は法律によりこの信託保全が義務付けられているため,全額が保全される形になっています。
ただし・・・ひとつ頭に入れておきたいのは,FX会社が破産した場合は,持っているポジションは強制決済されますので,ある程度の含み損を持ちながら,長期投資をするような手法を使っている方は,その含み損が決済されてしまう可能性があるということです。
本来含み損をたくさん持ちながら,耐えていくというような手法はあまり良いとは言えないのかもしれませんが,そういう時もあるかとは思いますので,これは注意です。
更に,全額信託保全とは言え,信託保全の範囲はFX会社ごとに異なります。
「証拠金」「決済損益」「スワップポイント」の全てが保全対象となるものと,「証拠金」のみの保全になるものの2種類があります。せっかく含み益やスワップポイントを持っていても,それが保全されないとなるとガッカリしてしまいますね。この点も自分が使いたいFX会社について調べてみると良いかもしれません。
自己資本規制比率
また,FX会社の財務健全性を計る指標として「自己資本規制比率」というものがあります。
自己資本規制比率とは,金融商品取引法において第一種金融商品取引業を行う金融商品取引業者が一定水準を保つことが定められた指標であり,自己資本から固定的な資産を控除した「固定化されていない自己資本の額」を,発生しうる危険に対応する「リスク相当額」で除して算出する。
適用を受ける金融商品取引業者は,毎年3,6,9,12月末時点の自己資本規制比率を公表し,その数値によって金融商品取引法に基づき金融庁が各種措置を執ることができる。
140%を下回ったとき → 金融庁に届出を要する。
120%を下回ったとき → 金融庁は業務の方法の変更を命じる。
100%を下回ったとき → 金融庁は,3月以内の業務停止を命じる。
つまり,自己資本規制比率が高いほどリスクに対して耐えうる力が強く,安全であるということが出来ます。
各FX会社のホームページを見れば現在の値が分かりますので,チェックしてみても良いかもしれません。
ちなみに,私が使っている会社を調べてみたところ,2020年7月の時点では
楽天証券 - 345.3%
YJFX! - 1292.0%
トレイダース証券 - 401.2%
外為どっとコム - 1426.4%
SBIFXトレード - 1655.2%
ヒロセ通商 - 737.3%
となっていました。このようにFX会社によってかなり差があることが分かります。
まとめ
様々な仕組みによって安全に取引が行われるようにしているのが,日本国内のFX事情です。
ただし,私のような素人が安全性の違いからFX会社を選ぶというのは正直難しく,結局のところは「人気があるかどうか」で選んでいます(笑)
国内FX会社であれば,ある程度安心して使えると思っていますので,あとは多くの人が使っている会社であればまぁ大丈夫でしょうという素人考えです。
人気があるという事は,何かしらの理由があるという事ですから,特別何かの理由がなければ,大手を選んでおけばまず間違えはない・・・ですよね?
ただし,FXに絶対はありませんから,複数の口座を開設し,資産を分散しておくことも大事ではないでしょうか。
FXにおいて絶対大丈夫!!ということはありませんが,不安を少しでも無くして,取引に集中できるようにしていきたいですね!
私がいつも読んでいるのは,立早ノノノのFX日記さんとFX専業トレーダーのトレード日誌さん。楽しくスラスラっと読めるし,とても勉強になるのでよくチェックしています。
【このブログでよく読まれている記事。】
【株・FX開始~現在までの大まかな流れはこちら↓で説明しています。】
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
自分も楽しみにながら,少しでも役に立つ記事を書いていければと思いますので,今後もよろしくお願いします。